高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

ダイエット食品で糖尿病になる可能性

ダイエット食品はとても気をつけないといけないと思います。カロリーを制限して、ダイエット中に不足するビタミン類を添加したものが多いように思いますが、はたしてそれでいいのでしょうか?

特に、液体に近いもの、スティック状で食べやすいものは、要注意です。たんぱく質が含まれていないと急激な血糖上昇を引き起こすからです。急激な血糖上昇は、インスリンの過分泌を引き起こし、急激に血糖を低下させ、ひどい時は低血糖に陥ると考えられます。血糖値の値より、急激な血糖の低下の際に、ひもじい思いをしたり、からだがしんどくなったりします。

ダイエットのリバウンドは、その辺のことがかかわってるかもしれません。からだは、飢餓状態が長く続くと、危険だと判断して少量の食べ物でも吸収をよくして血糖値を上げようとします。そんなときに、ケーキ一個ぐらい大丈夫だろうと食べると2-3個食べたぐらいの栄養素が体に取り込まれてしまうと考えられます。

また、インスリンの過分泌が続くと、からだにあるインスリンを使いすぎてしまい、結果的に糖尿病になってしまう恐れがあるのです。日本人の糖尿病がやせ形に多いのは、この辺が関係していると言われています。

ゼロカロリーの飲み物も気をつけなければなりません。カロリーがゼロであっても、舌で感じる甘味は、脳に糖分が入ってきたという間違った情報が伝達され、血糖値が上がると考えられるからです。血糖値は、糖質などの摂取がなくても、極端なストレスで上昇することが知られています。肝臓などに貯蔵されているエネルギーを糖質に変えて血液中に出すと言われています。なぜ、ストレスで血糖が上がるかというと、脳に必要だからです。どうやったら、ストレスから抜けることができるか脳が必死で考えようとするからでしょう。

高果糖コーンシロップやパーム油が肥満につながるとか、アデノウイルス36が肥満の原因だったとか、肥満大国のアメリカではいろんなことが調べられているようです。アメリカのダイエット本には血糖変動を抑えることで、ダイエット中もひもじい思いをしないと書かれていました。ダイエットの研究に24時間血糖まで調べているのです。

24時間血糖測定は、ダイエット指導含めた栄養指導にとても効果があると思います。何をどう食べたら、血糖値が上がってしまうのかが自分の生活の中で体験できるからです。これからダイエットを始めようと思っておられる方は、是非この検査を受けてみてください。自分に合ったダイエット法が見つかると思いますよ。

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