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内科/外科/糖尿病・内分泌内科/消化器内科/肛門内科/婦人科/形成外科/心療内科 (完全予約制) ひらいクリニック 大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館 B-1号室 TEL06-6125-5350 FAX06-6125-5351

ひらいクリニック

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コルセットについて質問がありました

Posted on: 土曜日, 3月 31st, 2012 in: クリニックより

コルセットとはどういうものか、たびたび質問されます。私自身も、今回のことで初めて見たので説明しておこうと思います。

現在つけているのは、硬性コルセットと言って、金属のフレームでできたものです。背中をそらせた状態で固定するもので、胸椎から骨盤まで固定しています。最初のころは、寝ているときも装着しておくように言われましたが、現在はだいぶ回復してきているので、寝ているときは外しています。

写真は、あるサイトから借りてきました。自分のものを載せるのはちょっと恥ずかしいですからね。コルセットは、元々西洋のドレスの下につけていた、コルセットからきている名称のようです。軟性コルセットというものは、見た目も似ています。骨がしっかりしてくるのに3カ月はかかるそうで、コルセット装着のめどは一応3カ月ということです。でも、実際骨が治るのには6カ月かかるようなので、それまでの間は、あまり無理はできないようです。コルセット終了後は、マックスベルトという腰痛の際のベルトをつけるように提案されています。

コルセットをしていると、動きが制限されるので、見た目でも大変そうだとわかるようですが、実際つけてみるといろんなことがわかります。重さが、1kgほどあるようで、つけて歩くだけで下半身に負担がかかります。座るほうが楽なように思いますが、実際は立っているほうが楽です。

最初の2週間は体幹ギブスをしてギブスをいったん外して、コルセットの採寸をするのですが、この時が一番大変でした。立ったままで、頭をなるべく後ろにそらして、包帯のようなものを体に巻いて、かたちをとります。固まるまで少し待ってから、包帯のようなものをはずすのですが、2週間たってない時期にこれをするのは、何かにつかまって立っているだけが精一杯でした。採寸後、元のギブスに戻して、固定のためにギブスの素材を上から巻くのですが、まき終わった時、どれだけ安心したことでしょう。

コルセットが出来上がってきて、ギブスからコルセットに変える時も立ったまま行うのですが、変えた直後は、ものすごく不安感がありました。たった2週間でも、腹筋や背筋が、衰えていたようです。このころは、立って歩くこともままならない状況でした。

一週間ほど遅れて、入浴用にプラスティックのコルセットを作ってもらいました。入浴の際は、こっちに付け替えて入ります。前かがみができないので、髪の毛を洗うのが大変です。でも、入浴できるだけありがたいものです。湯船に入ると、コルセットが浮くので、ぷかぷか浮かんで風呂を楽しんでいます。

背骨の骨折で、一番問題になるのは、頭の重さです。なるべく頭の重みが骨折部位にかからないように分散させているようです。また、私の骨折の仕方は前のほうに負担がかかっているので、コルセットした状態でもなるべく前かがみにならないように言われているので、パソコンなどの作業は、寝た状態で、おなかの上にノートパソコンを置いて行っています。

リハビリは日常生活を行うことが中心になります。接骨院で、トレーニングマシンを使って、腕や足、背筋などは鍛えていますが、腹筋を鍛えることが一番難しいです。私自身、昔から腹筋運動は苦手でしたから、コルセットを外してからが大変そうです。

3カ月目に3DのCTを取って、再度骨折部分の評価を行ってから、コルセットを外す時期が決まります。何人かの整形外科の医師に相談しているので、意見もいろいろ出るでしょうけど、下肢の麻痺など神経障害が出ないのであれば、早めに外してしまいたいものです。

大阪農林会館がライトアップされます

Posted on: 金曜日, 3月 30th, 2012 in: クリニックより

本日よりクリニックの入っている大阪農林会館のビルがライトアップされます。大阪市が実施する「OSAKAたてものルネッサンス事業」の対象に選ばれたそうです。本日、午後6時30分に点灯式があるそうです。クリニックは夜は診療をしていないので、とても残念ですが入居しているビルがライトアップされることはとても誇りに感じます。

医療を昭和初期に戻さないとならないという信念から、この場所を選びました。内装ももともとのビルの構造を残し、昭和初期にタイムスリップしたような空間を作っています。昭和初期には、医療はもっと身近なものでした。今のように、高い敷居はなかったし、もっと気軽に医療機関に行けたはずです。もう一度、身近な医療に戻すために、スタッフとともに日々頑張っています。

フランコから速報!

Posted on: 木曜日, 3月 29th, 2012 in: クリニックより

HEROのビデオが出来たそうです
http://www.youtube.com/watch?v=fa49KffQ3TU

アルバムももうじき発売になりそうです

学会発表の準備でわかったこと

Posted on: 水曜日, 3月 28th, 2012 in: クリニックより

学会で耐糖能異常のことを発表しようと思って、いろんな資料を見ています。それでわかったことは、新しい報告は日常の診療で使えないと言うことです。糖尿病関係では、プロインスリンを測るといいようですが、保険では認められてない検査です。脂質関係では、CRPという炎症反応を同時に測ると循環器系の異常を早く知れるようですが、炎症があるといったような病名が必要になります。甲状腺関係では、甲状腺機能亢進を疑ったとしても、TSHやFT4といった甲状腺機能を測ってからでないと、機能亢進の時に上がる抗体価が測れません。

いろんな資料で勉強しても、日常診療で使えないなら意味がないし、昔と違って一度に多くのことは検査できないように変わってきています。でも、患者さんは、一度になるべく多くの検査をしてほしいと希望されます。がんの時に上がってくるCEAなどは、保険請求してもほとんど削られてくると聞いています。保険診療は、どんどん制約がきつくなっていますが、患者さんはそんなことは知りませんから、昔やってもらったからできるはずだと思って私たちに訴えます。

今回も、4月の大幅改正があります。改正があれば、値段も変わってきますし、何かと制限もきつくなります。でも、それを医療を受ける側に何も説明してくれません。現場の人間に聞かずに、国に聞いてくれと言いたくなります。

保険診療では、後で請求を却下されると言う不思議なシステムがあります。何カ月もたってから、やっぱりあの検査はだめだからお金を返してくれと言ってくるわけです。うちのスタッフには、過去にそういった機関で働いていた人がいます。何年も前のことですが、糖尿病の疑いで、HbA1cは認められないと言い、レセプトからHbA1cの検査を片っ端から探し出したそうです。今は、糖尿病の疑いで当たり前にする検査ですが、過去にはそういったこともあったわけです。

でも、うちではHbA1cはほとんど測りません。HbA1cは1か月前の血糖値の平均値のようなもので、かなり高い血糖値が持続していないと上昇してこないからです。逆の見方をすると、0.1の異常であってもかなりひどい血糖変動が裏に隠れているかもしれないので、要注意な検査です。でも、0.1の違いだったら、誤差範囲だろうって思いますよね。誤差範囲かどうか調べるには、何カ月か連続で測ってみる必要があると思います。それでも高い目だったら、糖負荷試験を受けられるべきだと思います。たとえ正常値であっても、徐々に上がってきていれば、ますます要注意です。

0.1の違いが大きく出る検査は、他にもあります。クレアチニンです。腎臓の検査ですが、これに至っては年齢がかかわってくるので、正常値であっても、すでに腎臓病になってる場合があります。eGFRというものを計算して出してみないと本当のことはわかりません。当然、0.1だけ異常になっていれば、かなりひどい腎臓病の可能性があります。腎臓に関しては、薬はなく食事療法だけなので、大変なことなのです。

正常値の間から、気をつけていないとならない検査に脂質系があると思います。中性脂肪とHDL、LDLコレステロールの3つの検査値のバランスを見て行かないとなりません。また、中性脂肪は、脂肪よりもむしろ糖質と関係があるので、血糖値との関係も見て行かないとなりません。複雑に絡み合ってくるわけです。

血液検査というものは、手軽にできるのですが、すべてが最終結果であって、そのまえにいろんなことが絡んできます。直接測ることができないホルモンの状態や、栄養状態の結果として血液の中に出ているわけで、そのまえに何が起こってる窯で考えて数字を読まないとなりません。一般の方で簡単にできる方法は、何カ月か連続して測ってみて、変化をみることぐらいでしょうか。

血液検査のデータが異常値になったら、病気を発症したと言うことになりますから、正常値の間から見て行かないと病気の予防にはならないと言うことになるわけです。

検診や、人間ドックで異常なしと言われた方も、是非、調べなおしてください。何年か分の検査を並べて、少しずつでも上がってきているものがあれば、正常値でも異常ととらえたほうがいいでしょう。自分のからだは、自分で管理したほうがいいと思います。

奥本 亮さんのライブに行ってきました

Posted on: 月曜日, 3月 26th, 2012 in: クリニックより

奥本亮さんは、ロサンゼルスに住むプロのミュージシャンです。プログレッシブロックのバンドのキーボードを担当されています。海外ではそこそこ有名なのですが、日本ではあまり知られていません。数年前に、日本に来られていたときに誰かに紹介され、知り合いました。その後、ロサンゼルスにいる彼と何度かバンドのことでやり取りしたことがあります。とてもフレンドリーな方で、社会人バンドをしていた私たちの練習に来て、アドバイスしてあげるよと言ってもらったこともあります。実現はしませんでしたけど。

長い間、連絡もとっていなかったのですが、1か月以上前、奥本さんのサポーターから電話があり、彼のライブのことを聞きました。メールアドレスが残っていたので、メールしてみたら覚えてくれていたようで、返事をくださいました。今回、2カ所だけのライブだったので、コルセットつけた状態でしたが、出かけてきました。ステージも客席もフレンドリーな感じでよかったですよ。さすが、舞台慣れしているなあと感じました。http://www.ryookumoto.com/japanese/index.html

奥本さんのように海外で頑張っている日本人はたくさんいます。クリニックでも、何人もの患者さんを海外に送り出しました。海外に行ってからまた不安になったら、メールしてくださいねと言って送り出しています。私の妹もアメリカで生活していますが、海外での生活で一番不安になるのが、病気になった時です。すでに、ニュージーランドは医療サポートを開始していますが、アメリカも医療サポートしていこうと考えています。

しかし、海外に住んでいたのに日本に引き揚げてこないとならない友人もいます。理由は、家族の病気です。何かあった時、すぐに駆けつけることができないので、日本に戻るという判断も必要なのでしょうね。私の父親が亡くなった時も、アメリカに住む妹は葬儀に間に合いませんでした。一日遅らせてくれたらよかったのにと本人はいいますが、遠方から葬儀に来られている方もおり、妹のために一日送らすことなどできません。海外で住むのであれば、そういったことが覚悟しておくべきなのでしょう。

フランコの宣伝用ビデオも、最終段階に入ってきたようです。インタビュー画像を入れるのか、日本語訳をつけるのかなど何度もニュージーランドと連絡を取りながら、やっと内容がまとまったのです。彼の映像と歌は、本当に心に響くものです。元気がない時に見ると、元気をもらえます。早くたくさんの人に見てほしいと待ち遠しいです。

音楽に国境はありません。ビデオで見るより生で演奏を聞くほうが、いいものです。是非、いろんなライブハウスに出かけてみて下さい。

やる気が起きない人

Posted on: 金曜日, 3月 23rd, 2012 in: クリニックより

何もかもめんどくさい。そういった人がいることを知りました。確かに、何かするのはめんどくさいので、当たり前の話だと思います。何かをしようと思う気持ちになることのほうが難しいと思います。

でも、本当に性格だけでめんどくさいのでしょうか?慢性疲労症候群というものは、うつ病の一つだと言われてきましたが、血糖値のせいかもしれないと思いだしています。だって、血糖が下がってたら、何もする気にはなれませんからね。逆に、血糖値が高いとやたら元気だったりします。高い血糖値は脳にとってよくないので、消費してしまおうとするからです。持続力がないと言う人も、血糖が下がってるのかもしれません。やる気になって動きだしても、血糖が下がってしまえば当然やる気もうせてしまいますから。

性格だとか、体質だとか思っている中に、重要な症状が隠れていないか、それをどう発見するかが今の課題です。症状だと思っていなければ、本人が話をしないからです。些細なこと、朝は元気だけど夕方になると元気がなくなるとか、おなかが張ってくるとか、根気の無い性格だとか症状には思えないことから、何かを導き出すことが重要だと思います。

医療の現場では、昔から医療機関に来ない人たちをどうするかとういうことが問題視されています。医者嫌いといわれる人たちは、鍼灸や整体には出向いていっていたりします。あるいは、医療と呼ばれるものには全く行かずに、サプリメントの店やマッサージの店で、些細な症状を訴えている場合もあります。

なぜ、医療機関に行かないのか、いろんな理由があると思います。長時間待たされるから。それは私も思います。それで、クリニックでは待たせない診療を心がけています。それ以外に、悪い病気といわれるのが嫌だ。だらしない生活を改善しなさいと言われるのが嫌だ。薬を飲まされるのは嫌だ。いろんな理由があります。

でも、医療機関に行くことで、問題ないことだと安心をもらえることだってあります。不安に感じたまま放置していれば、いつまでたっても症状がなくならないこともあります。原因が治って、症状も消えているはずの時期に、からだが症状再現してしまうことだってあるのです。

よくあるのが、風邪をこじらして医療機関に言って薬をもらったらすぐ治ったと言う話です。薬が症状を楽にしたのかもしれませんが、安心感が症状を消してくれたほうが多いと思います。だって、医者は風邪ひきは治すことができませんから。

薬は飲まないに越したことはありません。でも、薬に少し頼るだけで楽な生活ができる場合もあります。好きなものを食べるためには、薬に少し頼ってみるのもいいかもしれません。

耐糖能異常が思った以上にたくさん見つかりました

Posted on: 水曜日, 3月 21st, 2012 in: クリニックより

耐糖能異常を調べるのに糖負荷試験という検査があります。患者さんでこれといった症状の無い人70人に糖負荷試験をしたところ、26人にインシュリンの異常分泌を認めました。これは、予想外に多い数字だったので、スタッフも全員受けるように指示しました。そしたら、3分の一にかなりひどい血糖変動、3分の一にインシュリンの分泌異常、ほぼ正常だと判断できたのは、たった3分の一でした。これには、スタッフもびっくりしています。あわてて、身内を連れてきて検査を受けさせているものもあります。糖尿病の遺伝的素因がないか調べています。

異常が見つかった人の多くは、空腹時血糖は正常ですし、糖負荷による血糖変動も正常の人がほとんどです。血糖変動に異常が見つかった人も、空腹時は正常で、血糖が上がってもすぐに下がるので、HbA1cでは異常は見つかっていません。糖負荷で、血糖値が250まで上昇した人も、一年前のHbA1cは正常だったそうです。ということは、1年弱で、異常に変わってきたということになります。

これらのデータは、学会で発表するために現在まとめています。抄録が受理されれば、もう少し詳しい調査をして、日本人特有の体質として、いくつかの学会に出して論文にもしていこうと思っています。

インスリン分泌に異常を認めた人に、独自の栄養指導をしたところ、多くの人に改善がみられています。特にこれといった症状はなかったのですが、異常が見つかってから”そういえば。。。。”といった軽い訴えが出てきて、改善してみて初めて、症状だったと言うこともわかりだしました。

朝起きてすごくしんどい、寝る前に過食してしまう、体調が悪く家に引きこもりがち、宴会などに参加するのが苦痛、コブラがえりが起きていたなどなど、本当に些細なものが見つかりだしています。また、食後血糖を安定させることで、食後低血圧を改善したと言う報告も見ました。血糖と循環動態・血圧との関係は、早くから関心を持っていたので、やはりそうだったのかという印象です。

食後1時間の高血糖や食後6時間の高脂血症(中性脂肪高値)は心筋梗塞の原因だともわかってきたので、症状がないうちの検査が非常に重要だと言うこともわかってきました。

これらは、空腹時でしか検査していない検診や人間ドックでは見つかりません。あるいは、少し正常域を出た程度の異常でしか見つかりません。数字にしたら、1-2、0.1-0.2というごく微量の変化です。施設側から異常なので精密検査に行ってくださいと言う指示は出ない範囲です。

糖尿病になってしまったら大変なので、なる前に見つけるにはどうしたらいいのか、ネット上で何を流せば、気づいてもらえるのか?今の問題点は、どうやって新たな患者さんを見つけて行くのかということかもしれません。

彼岸です、お墓参りしましょうね

Posted on: 火曜日, 3月 20th, 2012 in: クリニックより

今日はお彼岸なのでお墓参りに出かけましょう。先祖を供養すると言う意味だけでなく、お墓参りをすることで、気持ちの整理もできると思います。亡くなった方たちを思い出すいい機会です。

私の母方のお墓はないのですが、一心寺にみな眠っているそうです。お墓を持たない人たちがお骨を預けておくと、何年かに一度集まったお骨で仏像が作られます。おじいちゃんは、あの仏像、おばあちゃんは、こっちの仏像にいるって話をしながら、お参りするのです。

今回、墓参りをして新たなことを知りました。父方の祖母が101歳まで生きていたと言うことです。亡くなったことは知っていましたが、親戚の縁を切っていたので、父のお墓に入ったかどうかも知りませんでした。何年も行方が分からなかったので、祖母の名前は、ずっと赤字のままでした。それを見るたび、生きてるのかなあ、どうしてるのかなと思っていました。

今年の墓参りで、祖母の名前が赤字ではなくなり、享年101歳と刻まれたことで、父の作った墓に入ったのだと知ったのです。墓は、先祖代々のものではなく、父が作ったものなので、祖父、伯父、私の兄、水子の供養、父、そして祖母が入ったことになります。元のさやに収まってよかったと思いました。

墓地をおとづれて、きれいなお花を飾ってもらっているお墓が多いことを見ると、とてもうれしくなりました。みんな、喜んでいるんだろうなと。。。

 

弁護士への協力

Posted on: 月曜日, 3月 19th, 2012 in: クリニックより

弁護士から意見を聞きたいと持ちかけられることがあります。事件や事故が病気の発症と関係あるかどうかという意見です。実際にその患者を診ることなく、与えられた情報だけで、意見を出します。そのため、あらゆる可能性を考えて、何パターンかの見解を提出します。診断を求められているわけではないので、いくつかの意見を出すことになってしまいます。

問題は、患者さんが訴える症状と、検査結果から発症の時期を予測して、事件や事故が原因かどうかを考えるところにあります。

これは、一般診療でもよくある話です。症状というのは、本人が自覚した時期と症状が出だした時期が異なっていることがよくあります。本人は、症状が明らかになり何かおかしいと感じだした時期を発症の時期と訴えます。風邪をひいてから起きるようになったから、風邪薬が原因だと思うなど、原因まで考えてから話をされます。でも、本当にそうかどうかは、詳しく聞いていく必要があります。

記憶というのは、何かと関係させないと思いだしにくいという点も関係します。症状は最初は些細なものなので、気にしていないことのほうが多いものです。何度か体験するうちに、何かおかしいと思いだします。そうすると症状に注目しだして、何と関連があるか考えるようになります。そうすることで、必要以上に症状が強く感じられて、ひどい場合は悪化していきます。そうなるとますます神経質になるので、本来なら治っている時期になっても、症状だけ悪化していくというはめになります。

症状というのは、本人が感じるもので、証拠が取れないことが多いからです。出血など外からわかるものは少なく、多くは、しびれるとか痛むとか動きが悪くなったといった本人しかわからないものだからです。事件や事故になると原因は他人だと思っているので、なおさら症状の訴えがひどくなります。本当に原因がそこにあったのかどうかを推測するのは難しいかもしれません。

しかし、多くの症状はあるきっかけで表面化するだけで、そこに達するまでに長い期間が必要なのです。からだは、ぎりぎりまで正常を保とうとするので、かなり悪化していても、本人は自覚していないことがほとんどです。何かのきっかけで、外の向いていた注意を自分に向けるようになると、些細なことでも異常ととらえるようになります。それまで、問題の無いものと考えていたことまで、異常に思えだしたりするのです。

病は気からといいますが、それが当たっているのかもしれません。異常な症状ではないとか、大したことではないとわかると、急速に治っていくことも多いからです。

本当に異常なことなのか、正常範囲のことなのか、いつから起きたことなのか、原因は何なのか、3次元で考えて行かないとならないわけで、大変な作業なのかもしれません。

中性脂肪が1000を超えてる方は要注意

Posted on: 金曜日, 3月 16th, 2012 in: クリニックより

中性脂肪が高いのに体質だとか、マヨネーズが好きだからとか放置していませんか?

クリニックの患者さんで、10年以上医者にかかってるにもかかわらず、中性脂肪が2000ぐらいの高い値の儘で、体質だと諦めていた方から、日本で初めての遺伝子型が見つかりました。

脂質関係については、金沢大学と連携しています。中性脂肪についても相談をしていて、患者さんを説得して、金沢まで受診に行って来てもらったことがありました。中性脂肪の値については、内服を調整し、食事指導を徹底することで、1000を切ることができ、膵炎の可能性が薄らいだということで一段落していました。

あれから、何カ月も過ぎていたので、今回の報告はびっくりする内容でした。脂質異常については、いくつかパターンがあって、元々珍しい症例だったのです。遺伝子異常まで調べてくださってるとは、私も知りませんでしたので、この情報は本当にびっくりしました。

日本での報告は初めてになりますが、本当に一人だけでしょうか?そうではないはずですよね。中性脂肪が高いのは体質だと放置している方の中に、必ずたくさん見つかると思うのです。一般的に、検診などでは空腹時に中性脂肪を測りますので、異常がないとされている方も多くいらっしゃると思います。また、コレステロールと違って、中性脂肪を下げる薬が少ないことから、あまり重要視されていない場合もあります。

ところが、中性脂肪は空腹時と食後では違うものとして判断しないとならないのです。空腹時の中性脂肪は肝臓で作られたものなので、食事とは関係が薄いのです。ところが、食後の中性脂肪は食事の影響で、脂肪分より糖質の取りすぎに影響されます。食後六時間の中性脂肪値が高いと心筋梗塞を起こしやすいという報告もあるので、食後の中性脂肪の測定が重要になってきました。

中性脂肪がかなり高くても、症状は出ません。食事が悪いからとか体質だとかで放置されている方は、是非調べなおしてみてください。食事の影響からだけであれば、1週間でも野菜中心の食事に変えて見れば変化がわかるはずです。

自分の体なので、医者任せにせず自分でも実験をしてみてください。一度の検査ですべてのことはわかりませんので、条件を変えて何度か検査を受けてみてください。本当に体質だと言うのであれば、遺伝子型まで調べてみる必要があるのではないでしょうか?

脂質異常症について